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JPY
Abstract
▪ 加齢が免疫系の構成要素にもたらす多くの変化は「immunosenescence(免疫老化)」とよばれ,感染症による高齢者の罹患率や死亡率の増加につながることが示唆されている.▪ 自然免疫系細胞におけるサイトカインのシグナル伝達,一酸化窒素の産生および好中球の貪食機能は,高齢者ではすべて低下している.▪ 獲得免疫系においては,T リンパ球とB リンパ球,胸腺と骨髄の間質は,加齢によって大きな影響を受ける.▪ 加齢に伴い,分裂促進させる抗体や抗TCR アゴニストに対するT 細胞の増殖やIL‒2 の産生が減少する.▪ 老化したB 細胞では,活性化誘導シチジンデアミナーゼ(AID)の誘導不足がみられる.この結果,高齢者では抗体の親和性が低下し,抗体を介した防御機能が低下する.
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/content/article/0022-1961/128040/803