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JPY
Abstract
アレルギー性鼻炎患者の増加が指摘されているが,実態はかならずしも明らかではなく,国内での疫学調査は不足している.2005年のスギ・ヒノキ花粉飛散終了後に行った山梨と千葉でのアレルギー性鼻炎の検診をもとに検討を行った.わが国特有ともいえるスギ花粉症であるが,スギ花粉に対する感作率・発症率の上昇は小児から中・高年者まで広い年齢層でみられ,2005年のようなスギ・ヒノキ花粉の大量飛散はこの傾向を助長している.小学生でもスギ花粉に対する感作率は60%,発症率は40%を超えており,増加が著しい.ただ,関東地方で異なる花粉飛散数を示す地域での調査から,花粉飛散のみでなく,児童の“体質”に変化を及ぼす他の因子の関与が想定される.一方,ダニに対する感作についても小児で増加しているが,中・高年では変化していない.ただ,小児,成人とも重複感作の割合は高く,小児スギ花粉感作陽性者の約80%がダニに重複感作を示している.
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/content/article/0039-2359/216050/329