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JPY
Abstract
疫学調査では気管支喘息患者の80 90%にアレルギー性鼻炎の合併が,また鼻炎患者の30 40%に気管支喘息の合併があるとされる.最近の研究から,鼻炎症状のない気管支喘息患者の鼻粘膜に好酸球が認められること,逆に気管支喘息症状のないアレルギー性鼻炎患者の下気道に好酸球浸潤があることや気道過敏性の亢進が存在することが明らかになってきた.これらの情報をもとに,近年ではアレルギー性鼻炎を上気道アレルギー疾患,気管支喘息を下気道アレルギー疾患としてとらえるのでなく,気道全体をひとつのアレルギー疾患の標的臓器として考えるべきであるとして,one airway one diseaseの概念が提唱された.最近の研究から鼻炎の存在はアトピー素因とは異なる独立した喘息発症の危険因子であると考えられる.一方,鼻炎とアトピー型喘息に共通するアレルゲン感作もやはり重要であり,アレルギー疾患を全身性疾患としてとらえる観点も必要とされる.これらの考え方は,鼻炎,喘息の治療・予防上に大きな意味をもってくる.
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/content/article/0039-2359/216050/421