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小胞体ストレスの分子基盤──細胞内ストレスセンサーとしての小胞体ストレス経路
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JPY
Abstract
小胞体ストレス経路は,小胞体内異常蛋白質蓄積や,虚血,活性酸素など小胞体内環境変化を起こす種々の刺激により活性化される.この経路では最初に小胞体膜上の3種類のストレスセンサーが活性化され,小胞体ストレス応答系,すなわち,1翻訳抑制,2小胞体分子シャペロン誘導,3小胞体関連分解系の活性化により,小胞体機能の改善・維持をはかる.しかし,ストレスが強度で小胞体機能が回復できない場合にはアポトーシス経路が活性化される.この伝達経路にはCHOP,TRAF2−ASK1,カスパーゼ12の3つの経路があり,ミトコンドリアにアポトーシスシグナルが伝えられる.その結果,シトクロムcのミトコンドリアからサイトゾルへの流出が起こり,カスパーゼ9の活性化にはじまるカスケードの活性化が起こり,細胞はアポトーシスを起こす.この小胞体ストレス誘導性アポトーシスは最近,さまざまな病態に関係していることが明らかにされてきており,その詳細な機構の解明と抑制法の開発が望まれる.
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/content/article/0039-2359/216120/857