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JPY
Abstract
生体の発生・再生の制御には,発生・再生の場である臓器の微小環境から産生されるサイトカインが中心的な役割を果たすと考えられている.幹細胞・前駆細胞の維持,増殖・分化の制御に加え,近年,これらの細胞のホーミングなどの動態制御の重要性が明らかになってきた.サイトカインの制御機構を利用した再生医療の実現のためには,医療応用するための化合物や材料を開発することとともに,サイトカインによる生体の発生・再生の制御機構を解明することが重要である.再生医療で注目されているサイトカインのひとつとしてケモカインCXCL12とその受容体CXCR4がある.ケモカインは細胞遊走誘導活性が強いサイトカインのファミリーで,CXCL12は発生現象への重要性が明らかとなった最初のメンバーである.近年,CXCL12が造血系や生殖細胞系の発生過程における幹細胞の臓器へのホーミングに重要な役割を果たしていることが明らかになり,この分子の機能制御が将来の幹細胞移植など再生医療へ応用されることが期待される.
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