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JPY
Abstract
肥満には高血圧が伴うことが多く,肥満,血圧高値,血清脂質異常,空腹時高血糖などの動脈硬化危険因子は,単独で存在するよりも,軽度であっても特定の個人に重積すると心血管病の発症率が高まることが明らかにされており,これらの病態は近年,メタボリックシンドロームとよばれている.肥満に伴う高血圧の治療では交感神経系,レニン−アンジオテンシン系,ミネラルコルチコイド受容体のいずれかを阻害することにより改善することが知られているが,その詳細な分子機構は不明である.また,近年脂肪組織から分泌される,アルドステロン放出因子やリノレン酸酸化物などが副腎に作用してアルドステロン分泌過剰を引き起こすことが報告され,肥満高血圧におけるアルドステロンの役割が注目されている.しかし,ヒトにおける臨床研究では血漿アルドステロン濃度とウエスト周囲径との相関については肯定,否定の両方の報告があり,現時点では明らかではない.本稿では肥満高血圧とアルドステロンの関連に関して最近の文献と自験例を踏まえて現状を概説する.
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/content/article/0039-2359/221090/747