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JPY
Abstract
鼻腔や咽頭にはさまざまなウイルスや細菌そしてアレルゲンが絶え間なく侵入してくる.したがって,もし,鼻腔や咽頭の粘膜面で全身免疫系の強い免疫応答が起これば,生体はつねに感染や炎症を繰り返し,恒常性を保つことはできない.そこで,生体はここに粘膜免疫という特殊な免疫機構を備え,微生物やアレルゲンを体外へ排除し生体内への侵入を阻止している.その主役となるのが分泌型IgAであり,鼻咽腔関連リンパ組織(NALT)がその誘導に重要な役割を担っている.経鼻的に抗原を投与するとNALTが活性化され,鼻腔や咽頭の粘膜に分泌型IgA産生細胞が誘導される.また,アレルゲンに対しては免疫寛容が働くが,これがうまく作動しないとアレルギー性鼻炎が発症する.こうしたユニークな免疫機構を応用して,上気道感染症やアレルギー性鼻炎を予防するためのワクチン療法や免疫療法が開発されつつある.
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/content/article/0039-2359/221110/887