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粘膜ワクチンの近未来──新興・再興感染症予防法の確立をめざして
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JPY
Abstract
病原性微生物などの感染の危機にたえず爆されている呼吸器・消化器といった粘膜で覆われている臓器には,“粘膜免疫”とよばれるユニークな免疫システムが存在し,自然免疫および獲得免疫の両免疫応答を駆使することで,第一線の防御バリアを形成している.粘膜免疫は粘膜面より侵入した外来抗原に対して,抗原特異的免疫応答(正の応答)を粘膜系のみならず全身系にも誘導する一方で,まったく正反対の抗原特異的不応答(負の応答;免疫寛容)をも誘導する.そこには,生体の維持・存続に不可欠な“吸う”“飲む”といった生理的行為を専門にする粘膜組織ならではの,壮大かつ複雑な世界が存在する.本稿ではこの粘膜免疫における正の応答,負の応答を応用した粘膜ワクチンに関する,最近の知見を紹介する.
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