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JPY
Abstract
動脈硬化発生・進展に関する学説を振り返り,近年注目されている“炎症説”の概要について述べる.この考えは,動脈硬化症の発生初期ならびに進展期における血液・血管壁の相互反応のみならず,粥腫破綻により生じる灌流組織・臓器虚血の急性発症時の動脈硬化症イベントを理解するうえでも有効であることから,動脈硬化の発生・進展を総合的に理解する学説として注目され,現在,心・血管病イベントの病態理解の基盤となっている.本稿では動脈硬化の発生・進展に関する“炎症説”を概説し,とくに不安定粥腫を含めた進展病変に関する分子病態のさらなる理解のために,障害組織の修復に不可欠な血管新生に着目して“炎症・修復説”を提唱する.血液・血管壁の動的な相互反応を解明し,この分野における診断,治療ならびに予防法を含めた新規の研究戦略が開発・展開されることを期待する.
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