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JPY
Abstract
血管内面を覆う内皮細胞は,血流から発生する機械的刺激(ずり応力)を受けている.内皮細胞は血流の変化をずり応力の変化として敏感に感知して反応を起こすが,この反応が血管の生理機能の調節や血管病の発生に深くかかわっている.血管の分岐部や彎曲部では血流が遅くなり渦などが生じるため,そこの血管内皮には乱流性のずり応力が作用する.乱流性のずり応力は内皮細胞を白血球と接着しやすくし,脂肪の内皮下への蓄積や平滑筋の遊走・増殖や細胞外マトリックスの分解を促進するとともに血栓形成を引き起こすため,粥状動脈硬化病変が発生しやすい条件を与える.このことが動脈の分岐部や彎曲部に動脈硬化病変が好発する理由となっている.
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