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JPY
Abstract
動脈硬化などの血管病は,傷害に対する修復機構を契機として局所の細胞増殖によって生じると考えられている.近年,成体にも多分化能を有した組織幹細胞が存在することが明らかになった.移植後動脈硬化,血管形成術後再狭窄,高脂血症による動脈硬化のモデルにおいて骨髄由来前駆細胞が傷害後の血管に定着し,内皮様細胞あるいは平滑筋様細胞に分化して血管修復と病変形成へ貢献することを著者らは報告した.また,高度に進行した動脈硬化病変の細胞ターンオーバーに血中前駆細胞が関与していた.とくに,vasa vasorumからの新生血管を介してプラーク内部へ到達した前駆細胞は動脈硬化巣構成細胞に分化し,粥腫の進展と不安定化に関与していると考えられた.骨髄由来細胞がプラーク内に蓄積する制御機構の解明は今後,動脈硬化のあらたな診断法・治療法の開発に応用されると期待される.
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/content/article/0039-2359/221130/1162