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JPY
Abstract
近年,肥満,とくに内臓脂肪型肥満を基盤として,糖・脂質代謝異常,高血圧を複数有する病態(メタボリックシンドローム)が動脈硬化症の前段階として注目されている.肥満では脂肪組織に由来する多くの生理活性物質(アディポサイトカイン)の産生調節の破綻をきたすことが知られており,肥満遺伝子産物レプチンには体脂肪量の増加に伴って血中濃度の上昇が認められる.レプチンは視床下部に直接作用してエネルギー代謝を調節する代表的なアディポサイトカインであるが,受容体の構造がサイトカインのシグナル伝達分子であるgp130と相同性を有することより,炎症性サイトカインとして作用する可能性が考えられている.レプチン受容体は視床下部ニューロンのみならず血管内皮細胞や単球/マクロファージなどにも発現しているため,肥満に合併する動脈硬化性疾患におけるレプチンの病態生理的意義が注目される.
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/content/article/0039-2359/221130/1195