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JPY
Abstract
1990年代はじめ効率的な遺伝子導入法が開発され,治療分子を局所に遺伝子導入し蛋白発現させる遺伝子治療は,1990年代半ばにはおおいに期待され,10年以内の実用化をだれもが信じて疑わなかった.しかし現在,心・血管系疾患において有効性が確定し実用化された遺伝子治療はまだない.理想的な(安全性が担保され,反復投与可能な高効率)ベクターが開発できていないこと,これまでの欧米での臨床研究(血管新生療法)で期待する効果をあげなかったこと,そしてなにより自己細胞を用いた細胞治療や薬剤溶出ステントが予想以上の成果を短期間のうちにあげてしまったこと,などがそのおもな理由である.血管新生療法に関しては今後,遺伝子治療単独というより細胞治療との併用や治療細胞への遺伝子導入という方向での展開が期待されよう.血管新生阻害療法や不全心への治療では遺伝子治療の可能性がある.また,実験レベルでの病態解析における遺伝子導入法の優れた有用性は不変である.
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/content/article/0039-2359/221130/1277