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だから今こそ“医療安全調査委員会”を強力に支持しよう!─救急医療における瑕疵認定の問題
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JPY
Abstract
救急医療は,マンパワーも時間的余裕も検査結果も不十分な中で,状態の変化が早く,死亡や重篤な転帰をたどることも少なくない広範な診療科にまたがる患者への対応を迫られるハイリスク領域である.予期せぬ突然の不幸を受け入れ困難な家族もまれではなかろう.したがって,いわれのない医療不信,民事訴訟,さらには警察による業務上過失致死の疑いでの捜査,という流れに乗る可能性も高い領域であるといえる.しかし,何ゆえに救急医療医は自分らの医療行為をピアレビューすることを放棄し,判断を,医学にまったく素人で,告訴を受ければ捜査をして罪を問うために書類送致をすることを基本的任務とする警察に真相究明をこれまで通り任せるという愚かな主張を続けるのであろうか? このような領域であるからこそ,医療提供者自らが専門的にガラス張りのもと堂々と真相解明をし,「結果は不幸なものであったが,医学的にこれはやむをえないことであり,業務上過失致死という刑事罰や民事的な賠償責任も負うものではない」ということを説明するための“医療安全調査委員会”を立ち上げるべきなのである.
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