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JPY
Abstract
仙骨脊索腫とは仙骨に発生する悪性腫瘍であるが,ゆっくり増殖し,遠隔転移も早期には起こさない.したがって,適切な局所治療が腫瘍をコントロールするうえで重要である.切除が第一選択であるが,診断された時点で腫瘍が巨大化していることが多く困難なことも多い.また,腫瘍切除により仙骨神経を切断してしまうため,排尿排便機能や歩行に障害をきたすこともある.重粒子線治療は,このような切除のできない症例に対して試みられてきた.治療は約4週間を要するが痛みもなく,横になっていれば1回30分程度で終了し,体に負担の少ない治療法である.局所制御率は5年で88%と手術と同等か,手術ができない症例であることを加味すればそれ以上の成績である.ほとんどの症例において治療後の生活の質も治療前と同等か改善している.重粒子線治療施設は現在日本で2台しか稼動していないが,今後施設が普及すれば,仙骨脊索腫の治療法として第一選択となりうる可能性がある.
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