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JPY
Abstract
アンジオテンシン II(Ang II)は強力で多様な生物活性をもったペプチドであり,レニン アンジオテンシン系の産物とされてきた.全身性に血管に作用するAng IIはたしかにそうであるが,血管を主とする組織における作用は血中から由来するのではなく,組織が独自につくっている.しかも血行性のAng IIは腎から血中に放出される酵素レニン量の活性に依存するのに対して,組織ではACEとキマーゼの2つの酵素に依存してつくられる.血中レニンにまったく依存しないほとんどの高血圧や動脈硬化症の血管への脂質沈着は,組織ACEでつくられるAng IIによる.さらに,血管肥厚や心組織の線維化などには肥満細胞がつくるキマーゼに依存したAng IIが関与する.なぜこのようなことがわかったのか,その背景を解説する.
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/content/article/0039-2359/228050/362