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JPY
Abstract
ヘパリン結合性成長蛋白ミッドカイン(MK)と心血管疾患との関係を各種動物実験モデルで検討した.虚血性心筋障害では,急性期においてMKのもつ抗アポトーシス作用による障害抑制効果が示された.慢性期ではMK投与により心筋梗塞領域周囲の血管新生が促進され,心機能低下の予防効果が認められた.血管新生は下肢虚血モデルにおいてもMK投与により亢進し,虚血下肢の壊死・切断の予防効果が認められた.MKの心筋保護作用については,非虚血性の慢性心筋障害に対しても有効な治療効果が認められた.血管狭窄に関してはMKによる新生内膜肥厚の亢進を認め,MKが動脈硬化や血管拡張術後再狭窄に深く関与していることが示された.MKを利用した心筋保護,血管新生,血管狭窄予防などを目的とした治療法の開発が期待される.
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/content/article/0039-2359/230040/266