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JPY
Abstract
近年,わが国において高頻度に認められるうつ病をはじめとする精神疾患は,患者の健康のみならず社会全体に大きな負担をもたらしているのは周知の事実である.あらたな治療薬の登場により各精神疾患における薬物療法は大きく進歩したが,どの疾患にも,適切な用量および投与期間においても良好な治療反応が得られない患者や副作用の発現する患者の数は少なくない.客観的評価指標の乏しい精神科領域において,あらかじめ治療反応が予測でき,早期症状改善につながるあらたな指標の獲得は重要である.近年このような反応性の個体差においては,遺伝学的要因が何らかの役割を果たしているであろうとの仮説に基づき,薬理遺伝学的手法は個別化適正治療に重要なツールであると大きく注目され,盛んに研究されている.本稿ではうつ病,統合失調症,てんかんの薬理遺伝研究の現状を概説し,今後の個別化医療を展望する.
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/content/article/0039-2359/230060/458