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JPY
Abstract
免疫系は,T細胞による自己・非自己の識別機構の存在の上に成り立つ高次調節システムである.自己反応性T細胞は,胸腺上皮細胞や胸腺内樹状細胞の発現する自己抗原との反応によって除去されるが(負の選択),その過程はかならずしも完全ではなく,負の選択を逃れて末梢に逸脱した自己反応性T細胞は,同じく胸腺で産生される制御性T細胞の働きによりその活性化が阻止されている.すなわち,胸腺での負の選択と制御性T細胞の産生,および末梢での自己反応性T細胞と制御性T細胞の活性化バランスによって自己寛容が成立しているが,何らかの原因によって自己寛容が破綻し,難治性の自己免疫疾患が発症する.胸腺における自己・非自己の識別機構と末梢におけるその維持機構の解明は自己免疫疾患に対する原因療法の開発に必要であり,それぞれのプロセスに必須の役割を果たす遺伝子の機能解明が重要な鍵となる.
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/content/article/0039-2359/230090/657