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FoxP3陽性制御性T細胞による免疫制御メカニズム
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JPY
Abstract
制御性T細胞とは,免疫反応を抑制することに特化したT細胞である.そのなかでFoxP3陽性制御性T細胞(以下,制御性T細胞)は転写因子FoxP3を高発現し,独特の活性化T細胞様の表現型をもち,自己免疫反応の制御細胞として特徴づけられてきた細胞である.制御性T細胞による免疫制御の今日の理解は,1.自己免疫反応を抑制する活性をもつT細胞を表面抗原により同定することをめざした研究,と2.生後3日目の胸腺摘出術(day 3 thymectomy)による自己免疫病発症過程での制御性T細胞の役割の研究,という2つの研究に基盤をもっている.その後の制御性T細胞特異的な転写因子としてのFoxP3の同定により,これらの実験の再確認と制御性T細胞の分化・機能の分子レベルでの理解が現在試みられている.本稿では,制御性T細胞の概念形成に重要であった研究を紹介することで制御性T細胞の基本的な理解をめざし,分子レベルでの制御性T細胞の機能および分化についての現在の研究の最前線を紹介したい.
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/content/article/0039-2359/230090/675