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JPY
Abstract
ケモカイン(chemokine,chemotactic cytokine)は白血球の遊走・活性化に携わる8kDa程度の低分子量蛋白質の総称で,生体の発生・分化・恒常性の維持に密接に関与するとともに,炎症・免疫性疾患における主要な調節因子である.ケモカインの関与する疾患は,AIDSはもとより糖尿病,アレルギー,循環器疾患,呼吸器疾患あるいは神経性疾患にまで多岐にわたる.このケモカイン・受容体システムを標的とした医薬品候補として,ケモカイン・受容体に対する中和抗体,受容体アンタゴニストとしての低分子化合物が積極的に開発されている.ケモカイン受容体は現在20種類以上が知られているが,阻害薬の研究は,最近では腸疾患や癌分野へと適応対象疾患を広げる動きがみられる.昨年(2008),CCR5アンタゴニストがHIV進入阻害薬として上市され,日本発の抗CCR4抗体も臨床試験に入り,ますますケモカイン研究の重要性が増している.
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/content/article/0039-2359/230090/798