No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
インクレチンの概念と研究の歴史− GIPとGLP-1の発見から糖尿病治療への臨床応用に至るまで
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
2型糖尿病に対するあらたな治療戦略として,インクレチンとよばれる消化管ホルモンが注目されている.インクレチンは食事摂取に伴い消化管から分泌され,膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進するホルモンの総称で,1906年にその概念が提唱され,今日に至るまでGIPとGLP 1の2つのホルモンがインクレチンとして機能することが確認されている.GIPとGLP 1は血糖依存的にインスリン分泌を促進するため,低血糖のリスクが低く,安全に高血糖を是正することが可能である.さらに,GIPやGLP 1は2型糖尿病患者で減少した膵β細胞数を増加させインスリン分泌能を回復させる可能性も秘めている.とくにインスリン分泌障害を主体とするわが国の2型糖尿病患者では,他民族と比較してインクレチンの働きを利用した薬剤,すなわちインクレチン関連薬の奏効する例が多く,今後,わが国の2型糖尿病治療を革新するものと確信する.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/231070/735