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JPY
Abstract
肺移植は末期肺疾患の治療法として日本でも定着しつつあり,閉塞性細気管支炎も肺移植適応疾患に含まれている.日本国内で2009年10月現在までに実施された肺移植は,144例(脳死肺移植57例,生体肺移植87例)に達した.適応疾患で4番目に多いのが閉塞性細気管支炎20例であった.原因として多いのが造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)として発症した閉塞性細気管支炎である.自験15例では,閉塞性細気管支炎に対する肺移植後の5年生存率は84.4%であった.一方,肺移植後に慢性拒絶反応として生じる閉塞性細気管支炎は,現在克服されていない肺移植のもっとも大きな課題である.明らかに有効な治療法はなく,その発症を予防することが重要とされている.生体肺移植では2人の異なった抗原性を有するグラフトが移植されるため,閉塞性細気管支炎が生じても片側性であることがしばしばであり,脳死肺移植よりも有利と思われる.
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