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どのβ遮断薬をいかに使用するか−心不全患者への最適化治療
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JPY
Abstract
心不全患者は2つに分類され,そのキーとなるのは駆出率である.駆出率が保たれた患者の心不全の治療体系にはいまだ明確なガイドラインがないのが現状である一方,駆出率の低下した心不全患者における予後改善効果を目的とした治療はここ20年来の大規模試験を通して確立されてきた.その大きな柱となるのがβ遮断薬治療であり,死亡率においておよそ35%のリスクリダクション(RR)をもたらす画期的な治療法である.元来心機能を低下させるβ遮断薬が,実は心不全の予後を改善させるというパラドックスにも思える治療効果の本当の機序はまだわかっていない.β遮断薬の使用に関しては少量から開始して,しかし長期間にわたって増量し続けるという慎重かつ確固たる意思が医療者に求められ,非専門の医師にはいまだ十分浸透しているとはいいがたい.とくに導入しても増量をしないケースがめだち,用量依存的であることをもっと明確に認識する必要がある.
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