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JPY
Abstract
人工多能性幹細胞(iPS細胞)は,線維芽細胞などの分化した細胞から誘導されたES細胞様の新しい幹細胞である.ヒトiPS細胞は,ヒトES細胞において認められた倫理的問題を回避できる画期的発明であるが,奇形腫形成やiPS細胞特有の“遺伝子導入による細胞変異・癌化の問題”など今後地道に解決すべき課題は多い.マウスES細胞とマウスiPS細胞,ヒトES細胞とヒトiPS細胞はそれぞれ維持培養法,分化誘導法などにおいてほとんど同等の特性を有しており,ES細胞で培われた技術を導入することにより心血管系細胞を分化誘導することが可能であった.iPS細胞研究の心不全治療応用としては,心筋細胞シートや心筋ボールなどの移植技術を用いた細胞移植治療がおもなターゲットと考えられるが,それ以外にも患者特異的モデル細胞の構築などにより,病態解明や創薬治療応用などさまざまな形で臨床へ貢献することが期待される.
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/content/article/0039-2359/232050/599