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JPY
Abstract
臓器への栄養血管の途絶により血流が枯渇すると,酸素や糖などの供給が途絶えることにより組織の傷害・炎症を引き起こす.最近,虚血による組織傷害に T 細胞が関連することが注目されている.本稿では脳虚血における急性炎症の病態を中心に,T 細胞とサイトカインの機能を概説する.虚血により脳組織が壊死に陥ると TNF-αや IL-1βなどの炎症性因子が産生され,炎症細胞が脳内に浸潤して炎症が惹起される.脳内に浸潤したマクロファージは IL-23 を産生して,遅れて浸潤するγδT 細胞から IL-17 産生を誘導して炎症を悪化させることにより,脳組織の傷害をさらに進行させる.一方で IL-10 や制御性 T 細胞(Treg)は神経保護的に作用する.また,炎症性サイトカインである IL-1βの産生に inflamasome や TLR の関与も報告されており,これらの最新知見を交えて虚血性疾患における T 細胞やサイトカインの機能を解説する.
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