No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
クリニカルパスに基づいた安全で適正な自己血輸血の実践
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
現在,日本の多くの病院で,輸血を必要とする外科的手術を受ける患者に,自己血輸血が実施されている.日本の赤血球製剤の輸血の約 8%が自己血輸血であり,日本は世界でもっとも積極的に自己血輸血を推進している国である.自己血輸血が医学的に優れている点は,同種血輸血では一定の割合で発生する同種免疫副作用が回避できること,そして既知および未知の病原体の感染を回避できることである.さらに,社会的な意味で優れている点は,本来,輸血のレシピエントである患者が輸血のドナーにもなっていることである.しかし,自己血輸血のドナーは外科的手術を受ける予定の患者であり,健康面では弱者である.したがって,この患者に対して不利益や有害事象をできるかぎり発生させないように,安全で適正な自己血輸血を実施することが肝要である.そのためのツールとしてクリニカルパスの技法は,臨床的にきわめて有用である.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/235010/115