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血液センターへの輸血副作用報告―非溶血性輸血副作用と輸血感染症の情報の実態
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JPY
Abstract
日本赤十字社血液センターのヘモビジランスシステムでは,臨床医より輸血による副作用と輸血感染症の報告を受け,患者検体や献血者の保管検体を用いてその原因を分析している.溶血性副作用の報告数は少ないが,発熱,アナフィラキシーを含めたアレルギー性副作用,輸血関連急性肺障害,血圧低下,移植片対宿主病などの中等症または重症例の報告が蓄積されており,現在の日本での輸血医療の実態を概観できる.輸血感染症には B 型肝炎,C 型肝炎,E 型肝炎,HIV 感染,ヒトパルボウイルス B19 感染などがある.輸血後 B 型肝炎を根絶することはなかなか困難である.C 型肝炎と HIV 感染は非常にまれである.E 型肝炎やヒトパルボウイルス B19 感染症は,症例が見逃されている可能性がある.いずれにしても,輸血前後の患者検体の保管が原因究明のために必須である.また,輸血による細菌感染症の特定のためには,輸血された製剤の適切な保管が必須である.
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