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JPY
Abstract
褥瘡発生のリスク因子に脆弱な皮膚があげられる.加齢に伴う皮膚の老化に加え,免疫・代謝機能の低下や低栄養,疾患や治療の影響など,皮膚の生理機能や組織耐久性の低下が原因である.よって皮膚の生理機能を維持することを目的とするスキンケアは,褥瘡の発生を予防するためにも重要である.予防的スキンケアの柱となる考えは「もっとも重要なバリア機能をもつ表皮をいかに維持するか」である.脆弱な皮膚として多く見受けられる症候に“ドライスキン”と“浸軟”があり,いずれも表皮のバリア機能の破綻を認める.ドライスキンは角質水分量が減少し,皮膚の表面を覆う皮脂膜のバリア機能が破綻した状態であり,浸軟は外からの水分を吸収して角質細胞内の水分量が増加し,角質細胞と細胞の間を接着させている構造が緩んでいる状態である.こうした皮膚の生理機能が低下した状態を考慮したスキンケア法として,皮膚の保護は重要な位置づけとなる.また,便失禁に伴う皮膚障害や皮膚の湿潤は褥瘡発生や治癒遅延の原因となるために予防するケアも必要となる.
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