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多発性硬化症の概念・病態と,あらたな疾患概念“視神経脊髄炎”の確立
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JPY
Abstract
多発性硬化症(MS)は中枢神経の炎症性脱髄疾患であり,時間的空間的に多発する病変を特徴とする.MSの発症には遺伝および環境要因の両者が複雑にかかわっている.近年 MS の免疫学的解析の進歩が著しく,また有効な治療薬の登場によっても MS の病態が明らかになってきた.しかし,MS の病態はかなり heterogeneousであり,究極的な発症要因は不明である.今後の研究の発展により,特異な概念のユニークな一群が分離されることが期待される.一方,視神経脊髄炎(NMO)は重症の視神経炎と横断性脊髄炎が特徴であり,わが国では以前は視神経脊髄型 MS ともよばれていたが,NMO に特異的な自己抗体である抗アクアポリン 4 抗体の発見以後,この抗体が NMO の診断に重要であるのみならず病態に直接関与しており,NMO は MS とは異なりアストロサイトパチーと分類すべきあらたな疾患概念であることが明瞭になってきている.
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