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JPY
Abstract
2002 年国際尿禁制学会において下部尿路機能障害(lower urinary tract dysfunction:LUTD)という概念が提唱された1,2).LUTD は,排尿困難や尿閉などを呈する“排尿障害”と,尿意切迫感,頻尿,尿失禁などを呈する“蓄尿障害”の総称であり,これらの病態と発症メカニズムは明確に区別されている.しかし,LUTD という呼称は泌尿器科領域でも十分に浸透しているとはいいがたく,現在も“排尿障害”と“蓄尿障害”を区別せず,従来どおり<排尿障害>とよぶことが一般的である.LUTD にかかわる自覚症状を下部尿路症状(lowerurinary tract symptoms:LUTS)とよび,このなかには蓄尿症状,排尿症状,排尿後症状などが含まれ,おもに LUTD によって生じているとされている.本稿では臨床現場で,内科医をはじめとする多くの泌尿器科非専門医の先生方が<排尿障害>を診療されている実態を鑑みて,①正常の排尿生理,②尿路上皮の役割,③膀胱血流との関係についてわかりやすく解説する.
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/content/article/0039-2359/238040/291