No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
糖尿病患者における転倒―糖尿病合併症,身体能力低下,血糖コントロールとの関連
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
高齢糖尿病患者は糖尿病でない人と比較して転倒しやすく,転倒のリスク要因を多くもっている.糖尿病患者は非糖尿病者と比べて下肢の筋量,筋力,筋肉の質が低下しやすく,サルコペニアになりやすい.糖尿病患者,とくに末梢神経障害合併患者では身体能力,とくに歩行,歩行速度の低下やバランス障害をきたしやすく,それらが転倒につながりやすい.Up and Go 時間,開眼片足立ち時間,椅子からの立ち上り時間などは,転倒を予測する身体能力の検査として有用である.手段的日常生活動作(IADL)低下,うつ状態,認知機能低下も転倒の要因である.血糖コントロールの指標のHbA1c が高すぎても低くなりすぎても転倒しやすい.また,低血糖頻度の増加は転倒と関連する.バランストレーニング,下肢のレジスタンストレーニングを含めた運動療法は,糖尿病患者のバランス能力,歩行速度,下肢筋力の改善につながり,転倒の防止に有効である可能性がある.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/239050/457