糖尿病性足潰瘍の病態別分類―神戸分類の提唱

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糖尿病性足潰瘍は重症下肢虚血と混同しやすい.前者ではその病因として,①末梢神経障害,②末梢血行障害(末梢動脈性疾患:PAD),③感染症があげられる.これらの複雑な混合病変が糖尿病性足潰瘍である.その病態を4 つに分類した(神戸分類). TypeⅠ:創傷のおもな病因は末梢神経障害である. TypeⅡ:創傷のおもな病因は末梢血管障害(重症下肢虚血)である. TypeⅢ:創傷のおもな病因は軟部組織感染症である. TypeⅣ: 上記3 つの病因が混在し,PAD に加えて趾間白癬からの細菌の二次感染となり,重症下肢虚血に陥った病態である. 一方,重症下肢虚血は上記のTypeⅡとⅣと同じであるが,糖尿病を合併していれば,血管障害がより末梢に及ぶため重症化する.加えて透析を合併していれば病態はさらに悪化し,予後も悪くなる.それぞれの治療の原則は, TypeⅠ: 変化した足の形態や歩行癖に合わせたフットウェアが重要で,手術加療を要するときには主要血管を犠牲にしない方法を選択する. TypeⅡ:SPP(皮膚灌流圧)とangiosome に基づいた末梢血行再建術と局所手術を施行する. TypeⅢ:積極的デブリードマンを施行する. TypeⅣ:末梢血行再建術とデブリードマンを施行しなければならないが,その時期設定が重要である.

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