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インフルエンザの迅速診断―迅速診断キットの進歩と課題
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JPY
Abstract
インフルエンザの迅速診断は,患者の診療や感染対策の方針決定にきわめて重要である.わが国で広く使われているインフルエンザウイルス抗原検出試薬(迅速診断キット)は,ベッドサイドにおいて反応時間15 分以内という短時間でA 型とB 型の鑑別を可能とし,最近は亜型の鑑別やRS ウイルスとの同時検出のキットも開発された.臨床検体における偽陽性反応は少なく,特異度は非常に高い.一方,一定量のウイルス抗原の存在があってはじめて陽性反応を示す試薬であるため,その感度はウイルス量に影響する患者や検体のさまざまな条件によって左右され,また製品や流行ウイルスによっても異なる.適切な検体を採取し,偽陰性の可能性を考慮して総合的に判断することが重要である.また,最近は遺伝子検出検査の発展がめざましく,迅速診断キットの精度不足を補う確実な迅速診断の手段として使用できるまでになった.アウトブレイクの対策としてもキットを有効に使い,必要に応じて確認検査ができる態勢が求められる.
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