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薬剤耐性インフルエンザウイルス―その出現機構とインパクト
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JPY
Abstract
現在,インフルエンザ治療の主流は4 種類のノイラミニダーゼ阻害薬(NAI)である.日本はインフルエンザ感染症に対して早期診断・早期治療が行われており,世界でもトップクラスの経験と治療実績を誇る.しかし,一方で薬剤耐性ウイルスの出現にも注意を払う必要がある.薬剤耐性ウイルスの出現には2 つのメカニズムが考えられている.ひとつは抗ウイルス薬治療による薬剤圧力による選択圧耐性で,もうひとつは自然に出現する自然耐性である.薬剤耐性ウイルスはノイラミニダーゼ遺伝子の変異部位により亜型特異性をもち,さらに,薬剤への耐性度も異なる.薬剤耐性ウイルスは治療により一定レベルで出現するが,細菌学で考えられる薬剤耐性とは異なることを認識し,抗ウイルス薬治療が一般化したいま,耐性ウイルスの特徴や流行状況,そして出現予防法を再確認する必要がある.
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