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薬剤処方データベースとがん疫学研究―糖尿病治療薬とがんリスクを例に
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JPY
Abstract
近年,大規模データベースを用いた薬剤疫学研究により,糖尿病治療薬とがんリスクとの関連がつぎつぎと報告されている.現時点では,各種糖尿病治療薬とがんリスクとの関連性は確固たる結論には達しておらず,今後の動向を見守る必要があるが,本稿ではインスリングラルギンと全がんおよび乳がん,メトホルミンと全がんおよび主要ながん,ピオグリタゾンと膀胱がんに関する報告に着目して紹介したい.また,このような研究の多くは,データベース研究が薬剤疫学研究の主流となっている欧米や台湾・韓国から報告されているが,日本ではデータベースの構築に大きく遅れをとっているため,日本人のエビデンスは不足している.現在,日本で構築されつつあるナショナル・レセプト・データベースの薬剤疫学研究への活用のためには,レコード・リンケージや疾病登録の整備など,多くの問題点が解決されることが必要である.今後,わが国でも質の高い薬剤疫学研究が可能となることを期待したい.
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