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JPY
Abstract
摂食障害には心身両面に多彩な症状があり,これらが同時に回復するわけではない.神経性無食欲症(AN)の長期予後研究をみると,発症時に入院を要した比較的重症の群では,体重と月経の回復に数年を要することが珍しくない.また,体型や食へのこだわりなどの心理面は,身体の回復の後,徐々に回復する.体重が回復すると治療から離れがちであるが,患者は体重回復後もさまざまな不安を抱え,再発の危険もあるため,完全回復までの間の適切な援助が望まれる.AN は死亡例もあることは知られているが,発症早期には一般人口の10 倍以上,長期的にも数倍の死亡率を示す研究が多い.長期にわたり生命予後にも細心の注意を払う必要がある.過食症(BN)についても長期経過をみると約半数は回復するが,1~2 割は長期化することが示されている.BN による死亡はAN より少ないとする報告が多いが,併存するうつ病やアルコール乱用に関連した死亡例は少なくない.BN についても食行動が回復した後も食や体型へのこだわりは残りがちであり,心理面にも適切な援助が必要である.
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/content/article/0039-2359/241090/737