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JPY
Abstract
角膜実質は角膜全体の9 割を占める間充織であり,径の細いコラーゲン原線維が同一方向に等間隔で配向したコラーゲン線維束が編みあがって構成され,この中におもに神経堤を由来とする角膜実質細胞が散在する.角膜移植は優れた治療法ではあるが,これを一部代替することができれば,ドナー不足解消の一助となると期待される.角膜移植の代替法として人工角膜,異種角膜,生分解性素材の移植などが考えられているが,他に再生医療的方法として角膜様組織を生分解性素材に細胞を包埋して構築する方法,細胞自身に細胞外基質を産生させて構築する方法,角膜実質内に直接細胞を移植する方法が研究されている.角膜実質細胞は血清添加培養でその性質を失うが,最近,角膜実質細胞の性質を維持できる培養法が複数開発されており,角膜様組織構築あるいは移植用の細胞源として有用と思われる.角膜実質の再生医療はまだまだ挑戦的であるが,今後の発展が期待される.
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