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減塩は有害とする論文への批判―減塩の重要性は揺るがない
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JPY
Abstract
食塩摂取量の多いほうが死亡率は低かったとする論文が公表され,減塩の有用性に対する疑問が呈され,議論が沸いた.この論文は,時代の異なる2 つのコホート研究を寄せ集めて分析した結論であった.しかし,この論文の結果は初歩的な疫学分析手法の誤りによるものであり,分析結果そのものに信頼性がない.調査時期の異なる2 つの調査を合わせて分析するときには一つひとつのコホートの分析結果(ここでは食塩摂取量と死亡との関係)が同じ傾向をもたないといけないが,そのことを確認することなく分析され,そのために誤った結論を導いてしまった.仮にその論文がまともであったとしても,減塩の有用性は動物実験から多くの臨床試験・疫学研究において世界中で長年蓄積された研究成果があり,1 編の論文で簡単に揺らぐものではない.
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