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アルドステロンブロッカーの使い方―その多岐にわたる臓器保護およびアンチメタボリック作用
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JPY
Abstract
アルドステロンブロッカーであるエプレレノンおよびスピロノラクトンは,優れた降圧作用,心血管,腎保護作用をもち,アンチメタボリック作用をも有する薬剤である.高血圧患者の約10%を占める原発性アルドステロン症に対してもっとも有効であるが,それ以外に治療抵抗性高血圧,肥満高血圧,慢性腎臓病および心不全を合併する高血圧症に対しても優れた治療効果を発揮する.重症の慢性心不全に対する有効性は確立しているが,急性心不全および軽症の心不全に対しても有効であることが大規模臨床研究から明らかにされている.慢性腎臓病に対して蛋白尿やアルブミン尿の改善効果が報告されているが,エプレレノンは現在のところ糖尿病腎症には使用できない.腎障害を伴う場合は血清クレアチニンやカリウム値に気をつけて使用すれば安全な薬剤である.糖代謝改善作用や内臓脂肪量減少作用などアンチメタボリック作用も有することが明らかにされ,今後,降圧薬,心不全治療薬を超え,生活習慣病改善薬としての効果も期待される.
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