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JPY
Abstract
睡眠と覚醒の規則的なサーカディアン・リズム,いわゆる“体内時計”が乱れると,睡眠障害を生じる.その原因は身体・精神疾患の場合もあるが,環境や生理的な変化,たとえば海外旅行や夜間勤務前後など,体内時計の直接の乱れも睡眠障害の大きな要因である.体内時計を調整するのは,おもに松果体で合成・分泌されるメラトニンである.メラトニンは周囲が暗くなると分泌されて睡眠を誘うため,睡眠ホルモンともいわれる.サプリメントとしてのメラトニンが時差ぼけに有効であると流布されたが,近年発売されたメラトニン受容体の選択的作動薬にはより高い効果があり,加齢に伴いメラトニン分泌量が減少する高齢者や生理的変化に伴う睡眠障害に対して安全な自然の眠りを提供することができるようになった.これまでは強力で速効性のあるベンゾジアゼピンが治療の基本であった睡眠障害に治療の選択肢が増えたことで,原因に応じた効果的な治療が期待される.
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