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JPY
Abstract
途上国への渡航者にとって,ワクチンは自らの健康を守るために,また国外から感染症をもちこまないために,前もって接種しておく大切な予防手段である.黄熱ワクチンは国際保健規則(IHR)により,流行国への入国,あるいは流行地を経由しての入国者に対して接種が要求される国があり,検疫所など指定機関発行の接種証明書が必要である.また,メッカ巡礼のビザ発給に際してサウジアラビア保健省が髄膜炎菌ワクチンの接種を条件として課すような例もある.欧米諸国の学校への留学や編入学の際にも予防接種が必要となる.たとえば,アメリカでは国のスケジュールに沿ったワクチンを接種ずみであることが入校の条件とされ,記録の提出を求められる.わが国は諸外国と比べて定期接種されるワクチンの種類や回数が少ないので,定期接種をすべて完了していても追加の接種が必要となる.その一方で,BCG はわが国ではすべての子どもたちに接種されるが,アメリカはそうではない.その結果,健康診断書にツベルクリン反応の判定を記載する場合には,結核菌感染者であると誤解を招かれないような配慮が必要である.
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