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JPY
Abstract
わが国では,おたふくかぜ(ムンプス)ワクチンは現在でも任意接種のままで,おたふくかぜの流行はコントロールができていない.おたふくかぜのもっとも問題になる合併症,後遺症は無菌性髄膜炎と難聴である.1989 年に麻しん・おたふくかぜ・風疹3 種混合(MMR)ワクチンが定期接種に導入されたが,このなかのおたふくかぜワクチンに伴う髄膜炎の発生が500~1,000 人に1 人報告され,1993 年にMMR ワクチンは中止された.しかし,自然感染でははるかに多い80 人に1 人が髄膜炎で入院治療を受ける.その後に任意接種されたおたふくかぜ単独のワクチンでも髄膜炎は経験されるが,2,000~2,500 人に1 人の頻度で自然感染より少なく,一般には軽症で後遺症もない.ワクチンによる難聴の報告はほとんどない.おたふくかぜはまれには再罹患も経験するため,ワクチンの接種後罹患も少なくない.流行を抑止するためには諸外国と同様にワクチンの2 回接種が定期接種として普及することが必要である.
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