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JPY
Abstract
脊髄髄膜瘤胎児手術の現況をManagement of Myelomeningocele Study(MOMS)の結果をもとに概説した.MOMS が示すところは,キアリ奇形の軽減・予防,水頭症予防,下肢運動機能改善などの手術効果が確認された一方で,母体合併症および胎児手術後の早産など無視できない問題も少なくないことが明らかとなった.胎児にとっての恩恵は大きいものの,健康な母体を危険にさらす胎児脊髄髄膜瘤手術に取り組むにあたっては,このことを念頭におく必要がある.現在の脊髄髄膜瘤胎児手術は直視下修復術が主流である.母体合併症回避のために,今後はより侵襲の少ない内視鏡下手術の確立が模索されている.手術成績改善のためには,周産期の母体・新生児管理のさらなる進歩も欠かせない.胎児手術は,早期治療により生命・機能予後を改善する点に意義がある.しかし,健康な母体も危険を負うことになるため,家族に対し十分な心理的助言・支援を与える環境づくりも重要である.今後,国内で胎児脊髄髄膜瘤手術に取り組む際には,産科・新生児科も含めた包括的な医療体制のもとではじめることが望まれる.
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