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新規抗うつ薬の有害作用―賦活症候群を含む情動面および行動面の変化を中心に
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JPY
Abstract
抗うつ薬の服用により,自殺行動につながりうる中枢刺激症状が発現する可能性があることがアメリカ食品医薬品局(FDA)より2004 年に勧告され,後にそれは賦活症候群(activation syndrome:AS)と呼ばれるようになった.その概念や定義が曖昧なままAS の名称のみが広く知れ渡り,抗うつ薬投与開始時や増量時の治療初期に惹起される精神面および行動面の不安定化として認識されるようになった.AS の背景を探る研究も行われているが,患者のパーソナリティの問題やbipolarity(双極性の要素)の存在など,抗うつ薬を服用した患者の素因の問題がAS 発現の最大の要因として重要視されている風潮にある.近年,抗うつ薬の作用および有害作用を,薬物心理学的観点からとらえ直す動きがみられてきている.治療初期に発現するAS に限らず,長期投与により誘発される情動面および行動面の変容も注目されてきており,AS に代表される抗うつ薬誘発性の中枢刺激症状の認識が変わりつつある.
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