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JPY
Abstract
うつ病と認知症は相互に関係が深いだけに鑑別が困難なことも多い.若年期初発のうつ病が認知症の危険因子であるのは確かであるが,初老期以降に初発する場合,それが前駆症状なのか危険因子であるのかは定かでない.軽度認知障害(MCI)状態ではうつが高頻度に認められ,MCI にうつが加わると高い確率でAlzheimer病(AD)に進展しやすいとされる.なおParkinson 病とLewy 小体型認知症(DLB)では,全経過を通してうつの合併率がAD 以上に高い.うつ病に伴う“仮性認知症”は従来は可逆性認知症とされたが,最近では認知症に進展する危険性が高いとする見解が定着しつつある.両者をつなぐ物質としてグルココルチコイド,サイトカイン,AD の神経変性,アミロイドβ(Aβ),神経成長因子などが注目されている.鑑別のポイントは,心理検査に臨む態度,臨床症候,陳述内容にある.マーカーでは脳機能画像,脳波REM 潜時などがある.
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