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JPY
Abstract
コラーゲンは動物の細胞外マトリックスの主成分をなす線維性構造蛋白質である.コラーゲン分子の総量は精妙に調節されているが,さまざまな病的要因により組織中に過多に蓄積される病態が組織・臓器線維症の実体である.分子レベルでみるコラーゲンはさまざまな型が存在し,線維を構築する過程で果たす役割が異なっている.著者らは皮膚創傷治癒過程における新生コラーゲン構築をコラーゲン遺伝子の型別に解析し,そのなかで希少コラーゲン分子種であるⅤ型コラーゲンα3 鎖が,コラーゲン線維の会合・集束を抑制することで過剰形成を抑制する働きを見出した.コラーゲンは多細胞組織に必要とされる生育環境の土台でもあり,コラーゲン線維の産生は細胞が生育環境をつくりだそうとする自己防衛反応であるが,線維構築を制御し安定終息させる生体側の仕組みの観点から,機序の解明が期待される.
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/content/article/0039-2359/244060/515