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遺伝子ドーピング検出の技術創成をめざして―ミオスタチン遺伝子の発現操作による筋肥大のストラテジー,その検出,そして限界
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JPY
Abstract
2004 年のアテネ大会では26 件,また,2008 年の北京大会では14 件のドーピングが発覚したが,2012年のロンドンオリンピックオリンピックでは6 件にとどまったと報告されている.これは五輪本番をにらんで4 月以降からはじまった大規模なアンチドーピングキャンペーンにより多数のアスリートの検体が事前にチェックされ,違反者が競技に参加すること自体を防いだことが功を奏したといわれている.しかし,一方ではドーピング手法が血液・尿検体からの検出が難しいとされる“遺伝子ドーピング”にシフトした可能性も懸念されている.そこで本稿では“疾病予防・健康増進のため”という連載テーマからすこし離れてしまうが,トップアスリートの健康とフェアプレーの精神を守りスポーツの価値を高めるために,分子スポーツ医学が役に立てるひとつの応用例としての“遺伝子ドーピングの検出”の現状について紹介する.現在,本研究室で取り組んでいるアンチドーピングの観点から行っている遺伝子ドーピング実験と,遺伝子ドーピング検出の限界についてデータを提示し,今後の課題を提案したい.
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