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JPY
Abstract
腎不全患者の死亡原因として心血管疾患(CVD)は主要なものであり,透析患者においては約50%を占める.透析患者の心血管死亡率は年間9%にも達し,これは一般集団の30 倍にも達する.これらの患者に対してLDL コレステロールやC-reactive protein などに対する強力な治療介入はかならずしも心血管系のイベント抑制効果を示しえず,慢性腎臓病の進行過程に蓄積されたリスク要因(酸化ストレスなど)の影響を凌駕しえないとも考えられる.このような慢性的な酸化ストレスの影響により,末期腎不全においてはadvancedglycation end-products(AGEs)の蓄積が引き起こされる.著者らは386 名の血液透析患者(男性243 名,女性142 名)を対象に血中pentosidine 値を測定し,最大51 カ月の追跡期間に113 名の心血管イベントを観察した.血中pentosidine 値に応じて高値群(n=128),中間群(n=129),低値群(n=129)に分け,Kaplan-Meier 解析を行ったところ,高値群で心血管イベントの有意な増加を認めた.また,AGE 受容体RAGE(receptorfor AGEs)は動脈硬化進展に直接関与し,その分泌型(endogenousely secretory RAGE:esRAGE)の血中レベルは心血管イベントの発症予知因子となる可能性がある.
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/content/article/0039-2359/244080/653