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JPY
Abstract
18 歳未満の小児心臓移植は欧米を中心に最近では年間約500 例実施されている.1 歳未満,1~10 歳,11~17 歳の各群の移植数の割合は25.4%,36.6%,40.0%で,ここ20 年間でほとんど変わっていない.適応疾患は特発性心筋症と先天性心疾患がおもで,1 歳未満では先天性心疾患の割合が高いが,年齢の上昇とともに特発性心筋症が増えてくる.免疫抑制療法は成人と同様であるが,導入療法の比率が増加している.小児心臓移植でも補助人工心臓を中心としたブリッジ症例が25%と増加しつつある.移植後の予後は時代の推移とともに改善の一途をたどっている.若年者ほど予後が優れ,1 歳未満では50%生存年数が約20 年である.わが国においては臓器移植法が改正されて小児優先提供のルールが導入されることによって小児心臓移植が国内でも可能となり,5 例実施された.しかし,移植数は十分とはいえず長期の待機期間を余儀なくされている.小児用補助人工心臓の治験が進行中であり,早期の臨床導入が期待されている.
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